■山本周五郎 「青べか物語」より抜粋 「砂なんて、おっかしなもんだなぁ」と富なあこが云った。 「うう」と倉なあこが云った。 五月十七日の晩で、二人は沖へ魚を「踏み」に来たのであった。汐が大きく退く満月の前後には、浦粕の海は磯から一理近い遠くまで…
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